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 ●オススメの1枚
80年代初頭は「ネオ・サイケ」ブーム。その中から登場したのが彼ら。サイケと言ってもカテゴリーだけであり、今風に言うとパワー・ポップそのものと言える。ドリーミーなヴォーカルと泣きメロがミックスされ、独特な存在感となる。


THE THREE O'CLOCK DISCOGRAPHY
text by denim
1.Baroque Hoedown
(1982 Frontier)
@With Cantaloupe Girlfriend AI Go Wild BMarjorie Tells Me CSorry DAs Real As Real EAround The World*
<Players >Vo.B-Michael Quercio, G-Louis Gutierrez, Dr.-Danny Benair, Key-Mike Mariano
スウィートな歌声と泣きメロ、そして美しいコーラス。スリー・オ・クロックのデビューミニアルバム。@With Cantaloupe Girlfriendはオススメ。EAround The WorldはCDのみのボーナストラック。

2.sixteen tambourines
(1983 Frontier)
@Jet Fighter AStupid Einstein BAnd So We Run CFall To The Ground DA Day In Erotica ETomorrow FIn My Own Time $ GOn My Own HWhen Lightening Starts ISeeing Is Believing
<Players >Vo.B-Michael Quercio, G-Louis Gutierrez, Dr.-Danny Benair, Key-Mike Mariano
誰もが待っていた彼のフルアルバム。ストリングスなども導入されて、より華やかに。マイケル・クエシオの甘酸っぱい声はそのままに、泣きメロが目白おしです。ちなみにBaroque Hoedownとのカップリングで1991年にCD化されました。現在でも入手可能。

3Arrive Without Travelling
(1985 IRS)
@Her Head's Revolving AEach and Every Heart BUnderwater CMrs. Green DHand In Hand EKnowing When You Smile FHalf the Way There GSimon In The Park HAnother World IGirl With The Guitar JSpun Gold
<Players >Vo.B-Michael Quercio, G-Louis Gutierrez, Dr.-Danny Benair, Key-Mike Mariano
IRSに移籍しての第3弾です。残念ながら未聴なので後日詳しく掲載します。

4.Ever After
(1986 IRS)
@Suzie's On The Ball Now ALook Into Our Eyes BWhen We Can CThe Penny Girls DFollow Him Around EWarm Aspirations FStep Out Of Line GWe Are One HIf You Could See My Way ISongs And Gentle Works
<Players >Vo.B-Michael Quercio, G-Steven Altenberg, Dr.-Danny Benair, Key-Mike Mariano
なんてこった! 初期の彼らの曲作りに大きく貢献(初期はマイケルとルイスの合作が多かった)していたギターのルイスがいない! だからと言って特にギターが弱まったわけでもないのに、なぜかキーボードが多用されている。と思ったらプロデュースはイアン・ブロウディでした。彼のプロデュースは基本的には好きですが、はっきり言ってスリー・オ・クロックには合っていないと思います。ルイスの抜けた穴が大きかったのか、曲自体のバリエーションと泣きメロが減っています。

5.Vermillion
(1988 Paisley Park)
@Vermillion ALove Explosion BTo Be Where You Are CWhen She Becomes My Girl DWorld On Fire ENeon Telephone FOn Paper GWays Of Magic HTime's Going Slower ILove Has No Heart JThrough The Sleepy Town
<Players >Vo.B-Michael Quercio, G-Jason Falkner, Dr.-Danny Benair, Key-Mike Mariano
ジェイソン・フォークナーが在籍していた事で最近有名になりました。サウンドはよりダンサンブルに、キーボードが多用され初期のガレージっぽさは微塵もありません。前作で抜けたルイスは、もしかするとバンドの方向性の件でマイケルと衝突したのかも知れません。マイケルの歌声と曲以外、スリー・オ・クロックと呼べるようなモノは何も残っていません。さようならスリー・オ・クロック、素敵な歌をありがとう。

6.Happen Happen
(1992 Frontier)
彼らが“サルヴェーション・アーミー”と名乗っていた頃の1981年から1982年の音源を集めたもの。オリジナルメンバーではマイケル・クエシオとルイス(グレッグと表記されている)しか在籍していない。但し、ルイスは途中から参加しているので、スリー・オ・クロックはやはりマイケル・クエシオのバンドだったのだ。この音源では、まだパンクっぽいガレージ的なサウンドが聴けて興味深い。バズコックスの影響を受けていると思われる。



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